一人だけど一人じゃない?書庫版

そこはもう無いけれど、私はそこに居たから。

Rと私の空想的な何気無い話

こんばんわ。魔羽です。

今回はRの話です。そして空想成分多量です。さらに途中から説明口調に限界を感じて物語風の書き方になっています。諸々ご注意を。




と言っても本当何気無い話なんですけども。



今日Rがとても調子が悪そうだったので、様子を見に行ったんですよ。

しかしその時にですね、私がいた場所からRがいる所まですんなりとは行けない状態だったんです。



精神世界の事なので人に伝えるのはとても難しいとは思うのですが敢えて説明しますと、

Rが精神的または身体的に大変な時、本人は自覚していないのですが水のような物に囲まれた場所へ行ってしまうのです。喩えるなら、周りが海の孤島のような。

つまり周りの水部分を渡る為泳がなければならないんです。

と言ってもその水は塩分濃度の高い湖のように、勝手に浮けるほど浮力があり、深さもプール程度なので泳ぐと言っても大した労にはなりません。

多量の塩が含まれてる訳でもないので誤って口に含んでも平気ですし、ご都合の良い水ですw



そんな訳でちょっとの御足労(←自分で言う)にてRの元へ着きました。

Rは始め私の来訪に驚いていました。

R「あれ…? 魔羽…? (ハッとして) ごめん、何してたっけ…」

私「R分かる? ここがどんな場所か」

やはり無意識にここに来ていたようで、私がこの場所について説明しました。すると、

R「え? ………泳いで来たの?」

と言うので、私が泳いできたと話しました。Rはまず私が泳げた事に驚いていたので、泳ぎやすかった理由を説明すると納得して、しかしすぐ怪訝な表情をしてこう言いました。

R「……なんでわざわざ?」

私は思わずクスッと笑いました。

(あぁこの人は人の好意とか厚意が本当に想像つかないんだ)

そう思い、しかしそれはとてもRっぽくて、微笑ましいけれどちょっと悲しくて笑いました。

(Rに素直に気持ちを話しても通じない)

それをよく分かっているので私は突拍子もない質問をしました。

私「Rは、私が色んな人を愛しているのを変だと思う?」

Rは探るような目のまま答えないので、言葉を続けました。

私「私別に、Rが嫌いな訳じゃないんだよー?」

(特別愛してはいないけど、あなたも人間だし、こんなに近しい人だし、分類しない好きな気持ちはあるんだよ?)

括弧内は敢えて付け足しませんでした。
Rの思考回路では、全くさっぱりなんのこっちゃ分からない言葉になると知っていたからです。

“好き”という言葉を使わず“嫌いじゃない”と言ったのも、Rが他人に言われて信じられる言葉のギリギリライン上にあるのがこの言葉だから。
“好き”なんて言ったら頭ごなしに嘘認定ですよこの人はw


一応、笑顔で言いましたが、それが通じるRでは無く、表情はさらに曇りました。

しかし私もRが特別好きな訳ではありません。なので気持ちを伝えようと躍起になる事もありません。

私は難しい顔で頓珍漢な事を考え始めたRを横目にまた帰りました。



・・・とまぁ、私とRにとっては何気無い話でした。もしこの登場人物が私でなかったら、展開は大きく違ったでしょうねw


Rと私の何気無い話でした!